園庭には花壇が4カ所あります。
そのうち夏の間ひまわりやアサガオ、フウセンカズラが
咲いていた3カ所の花壇は現在次の花の苗を植えるまで
何もない状態になっています。
ところが最近ばら組の前の2カ所の花壇が掘り起こされ
花壇の外に土がたくさんこぼれ落ちています。
子ども達が砂場代わりに花壇の土を掘り返して
遊んでいるのですが、
ただ掘って遊んでいるのではなく、
あるものを探すために掘り返していることが
このほど判明しました。
そのあるものとは「幼虫」
大きさは3センチくらいで、
見た目はカブトムシの幼虫を小さくした感じです。
今日も男の子たちが必死に土を掘り起こしては
「カブトの幼虫おった!」
「こっちにもいる!」
「早くイチョウの葉っぱ持ってきて!」
イチョウの葉っぱ???
「なんでイチョウの葉っぱなの?」と聞いてみると、
「この幼虫イチョウの葉っぱを食べるんだよ」
といって持ってきた葉っぱを土の中に埋めていました。
誰がイチョウの葉っぱを食べると
言い出したか分かりませんが、
子ども達の中ではその幼虫の好物は
イチョウの葉っぱだそうです。
なので今花壇を掘り返すと
黄色いイチョウの葉っぱがたくさん出てきます。
「ねぇ、ねぇ、この幼虫って大きくなったらなんになるの?」
「カブト!」「クワガタ!」だそうです。
見た目もそっくりなので、そう思うのも無理はありませんが、
残念ですが、その幼虫はカブトムシでもクワガタでもなく、
カナブンの幼虫なんです。
しかも、植物の根っこなどを食い荒らしてしまう
どちらかと言えば害虫。
イチョウの葉っぱも食べなくはないと思いますが
その一生懸命な姿を見てしまうと、
カナブンの幼虫だよなんて本当の事は言えず、
「葉っぱたくさん食べて大きくなるといいね。」
としか言えませんでした。
でも身近にあるいろんな虫や植物に興味を持って
大人から教えられたわけではなく
自分たちで考えて行動を起こしている
子ども達の表情はとっても生き生きしていました。
そんな子がもっとたくさん増えるといいなと思います。