先日草刈りをしてふと気が付くと、
服に無数のひっつき虫が付いていました。
ひっつき虫と言っても虫ではなく、
緑色で3ミリくらいの餃子みたいな形をした植物です。
調べてみると、このひっつき虫は
ヌスビトハギという植物の種で、
漢字では「盗人萩」と書くそうです。
なかなか物騒な名前ですが、
この種が服に着くとなかなか取れないんです。
子どもの頃、草むらを走り回ると体中に
ヌスビトハギをはじめいろいろな
ひっつき虫が付いてきました。
その中でも、ひっつき虫の代表みたいな存在の
オナモミという植物があります。
皆さんも一度は見たことがあるかとは思いますが、
このオナモミというのはどんぐりぐらいの大きさで、
全体にトゲトゲがたくさんついている植物です。
よくこのオナモミを投げ合って遊んだ事のある方も多いと思います。
しかし最近、草刈りをしても草むらに入って行っても
服に着くのはヌスビトハギばかりでオナモミは
くっついてきません。
以前新聞か何かでこのオナモミが
絶滅危惧種になってしまっているとう記事がありました。
詳しくは分かりませんが、
子どもの頃身近にあって意識もしなかった
ひっつき虫が今は絶滅の危機に瀕しているなんて
あんまり実感がわきません。
ちなみにこのオナモミのことが
5年ほど前の子ども達が読んでいる
月刊の絵本に書いてありました。
それによるとオナモミの中には種が2つ入っていて、
オナモミの実が土の上に落ちると、
2つの内1つの種だけが最初の年に発芽します。
もう一つの種は次の年に発芽する習性があるそうです。
これは一年目がだめでもバックアップで翌年に
発芽するための植物の知恵だそうです。
なんだかすごい植物がなくなってしまいそうなんですね。
もしかしたら、ひっつき虫はどれも植物の種なので、
子ども達が草むらを走り回って
服に着いた植物の種をいろんなところに
運ばなくなったからか少なくなったのかも…
この辺にはジュズダマなんかも
見つけることができますので、
子ども達とどんどん遊んで、
いろんな種をいろんなところに
落としていきたいと思います。