今日、昼食後の自由遊びの時間に、
年少さんの女の子が私のお尻をつんつんして、
「て!」「て!」「これ、て!」
と一本の小枝を突き出してきました。
最初何のことを言っているのかさっぱり分からなかったので、
「どうしたの?」と聞くと、
やっぱり「て!」「て!」というばかり、
「なになに?」と聞きなおすと、
「手みたいな木!」
彼女の手に持っていた小枝をよく見ると、
小枝の先が三つ又に分かれていて、
まるで小さい手のような形になっているのを
彼女は一生懸命教えてくれていたのが分かりました。
これは私の想像ですが、この枝を拾って、
この「て」を発見した時、
彼女はとんでもなくすごい物を発見してしまった!と思い、
その喜びを他の人と共有したくて私に
教えてくれたんだと思います。
また子ども達はいろんなものに興味津々です。
水槽の水替えをしているだけで、
子ども達がいっぱいのぞきに来ます。
いろんなものに触れて、それらからたくさん刺激を
受けられるといいですね。
大人にとっては、その辺に落ちているただの小枝だったり、
いつもの水槽の水替えであっても、
子ども達にとっては、宝物であったり、大切な時間、貴重な体験なんですね。
そんな気持ちであたらためて園庭を見渡すと、
小枝や葉っぱ、木の実に小石、
ありんこにセミの抜け殻、白い砂、
近所のお家の料理のにおい、
園庭には宝物や貴重な体験があふれています。
これからいろんな“宝物”や“大切な体験”をお子さんが持ち帰りますので、
「そんなもの持ってこないでよ!」や、
「そんなのいつものことでしょ」ではなく、
まずは、「すごいね!それどうしたの?(どうだった?)」から
始めてみてあげてください。