一見この写真は、障子に貼った絵のように見えますが、
実は天井に付けられた採光窓なんです。
設計当初は暗くなる廊下を少しでも明るくするためだけの
採光窓の予定でした。
その為ここには普通のガラスがはめられる予定でした。
昨年の6月頃、設計士さんや現場監督さんと雑談をしているとき、
コロナ休み明けで泣いて登園を渋る子がいるという話になり、
子ども達にはうつむいて登園してほしくないですよね。
という話から目線だけでも上を向けるように何かないかと考え
多くの子ども達が登園して最初に通る廊下の天井に何か仕掛けを考えました。
採光窓のガラスに色を付ける、キャラクターなどの絵を描く
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それらも最初は良くても見慣れたら飽きてしまう。
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飽きないようにするために変化させればいい。
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採光も確保したい。
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影絵のような物にすればということで、
現在の形になりました。
先月は中秋の名月ということで
大きなお月様と風に揺れるススキ、そしてウサギさんがお餅をついていました。
先生たちは季節ごと、月ごとに採光窓をキャンバスに見立て
素敵な“絵”を作ってくれています。
現在コロナの影響でなかなかご来園いただくことができませんが、
次回ご来園の際にぜひ足元だけではなく
天井を見上げてみてくださいね。