カミキリムシ
今朝、正門の横のツタの葉を松平先生が掃除していると、
ボトボトとカミキリムシが落ちてきました。
最近、ツタが枯れている部分があり、
その下にはおが屑のようなものがたくさん落ちていました。
木を枯らし、おが屑をまき散らしていた犯人が
カミキリムシということが分かりました。
そこで数匹捕まえて飼育ケースに入れて
下駄箱の上に置いてあります。
子どものころ、近所のイチジクの木に
大きなカミキリムシがたくさんいて、
捕まえに行ったことがありました。
名前の通り、髪の毛をくわえさせると
プチッと切るくらいあごの力が強い虫です。
この虫は2本の長い触角をつかむと
簡単に捕まえられます。
しかし、触角が切れて短くなっているのを捕まえたり
長い触角でも持ち方を間違えると、
指や手のひらを噛まれてしまいます。
蜂などとは違い、毒はないのですが
噛まれると涙が出るくらい痛く、
しかもなかなか離してくれません。
痛さはクワガタの比ではありません。
ちなみにカミキリムシの鳴き声は、
「シーシー」「キーキー」のように、
木と木が擦れるような音で泣きます。
昔は「あそこの木に○○がいた!」
なんていう友達からの情報は、宝の地図をもらったような感覚でした。
虫取りは大人になって役に立つことはほとんどありませんが、
今その虫を見たときに自分の子供に
「お父さんはこんなふうにして捕まえたんぞ!すごいだろ!」
と自慢できるぐらいです。
しかしその場のにおいや雰囲気は
図鑑やインターネットからでは絶対に分かりません。
本物を初めて自分の手で捕まえた時にしか得られない
満足感や高揚感は今でも覚えています。
一宮市は緑道や公園が多く、
特に木曽川町は田んぼや畑が今でも多く残っています。
今の子ども達はあまり虫取りをして遊ばないようです。
こんなに自然がたくさんあるのに本当にもったいないな…
子ども達には五感をフルに使って自然の中でおもいきり
遊んで感じてほしいと思います。
職員室前の下駄箱の上にツタを枯らした
犯人が拘留されていますので、
お越しになった際にお子さんとご覧ください。
触っても結構ですが、くれぐれも噛まれないよう
気を付けてくださいね。
噛まれると本当に痛いですよ!