今朝、自由遊びの時に手洗い場のところで
一人で膝を水で洗っている年長の男の子がいました。
「どうした?」
「ころんで ちぃ でた。」
見ると膝をすりむいて少し血がにじんでいました。
「薬を付けて絆創膏貼ってあげるからこっちおいで」
「いい、つば付けとけば治るって父さん言っとった」
「でも痛いやろ?」
「みんな待っとるでいい」
そう言い残して走って行ってしまいました。
今の時代にもこんなにたくましい子がまだいるんだと、
ちょっと安心しました。
何より、「つば付けとけば治るって父さん言っとった」
この言葉にご家庭のしかもお父さんとの関わりが
少し見えたように思いました。
私の子ども時代もちょっとぐらいの擦り傷は
“つば付けときゃ治る”と、呪文のように周りの大人に言われ、
実際けがをした時などつばを付けていました。
本当はそれは迷信(大人が面倒だったから?)かもしれません。
しかしそんな時代でしたので、少々の怪我ではあまり
保健室に行った記憶がありません。
決してその子のお父さんが手を抜いているとは思いません。
逆にわが子の事をよく理解してみえて、
おおらかな気持ちで子育てをしている
とっても素敵なお父さんだなと感銘を受け、
そんな素敵はお父さんに私自身もなりたいなと強く思いました。
とは言え、園では怪我をしたらきれいに傷口を流水で洗って
薬を付けていますので、安心してくださいね。