今朝はかなり濃い霧が出ていました。
そのせいで電車が徐行したのか、
なかなか踏切が上がらずバスが遅れてしまい
みなさんには大変ご迷惑をおかけしました。
そんなバタバタしていた朝に登園してきたある年長の女の子が
「先生、今日は世界が真っ白だね。」
「そうだね、きょうは周りが真っ白だね。」
「なんだか、お花の中にいるみたい」
「お花畑の中ってこと?」
「違う、白いお花の中」
“世界が真っ白”という表現にも驚きましたが、
“お花の中にいるみたい”
この言葉の意味を聞いてびっくりしました。
この子は“白い花びらに自分が囲まれている”
という意味で言ったそうです。
とっても素敵な表現で、決して大人ではそんな表現は思いつきません。
大人になり、いろんなことが分かってきて、
今起きていることの理由がおおよそ分かってしまうと
この子のように純粋な言葉は出てこなくなってしまいます。
子ども達はまだいろんなことを知りません。
しかし知らないからこそ思いつくこと、
想像できることがたくさんあるんだと
改めて今朝の彼女との会話で思いました。
私たち大人は成長過程で知識と引き換えに
なにかとても素敵なことをどこかに
忘れてきてしまったような気がしますね。