今にも雪が降りそうなどんよりとした雲の下、
今年度2回目の年長の子ども達の体力測定を行いました。
測定するのは25m走、立ち幅跳び、ソフトボール投げです。
この3つの項目を春と冬に測定して、
子ども達がどれくらい身体能力的に発達したかをみます。
ほとんどの子が以前より記録は伸びていますので
この8カ月の間に子ども達は順調に成長していることが
今回の結果からも見て取れます。
しかし、20年ほど前の全国平均の記録から比べると、
どの種目も平均以下になっていました。
なかでもソフトボール投げはかなり低くなっています。
子ども達のボールの投げ方を見ていると、
投げる手と同じ側の足を前に出して
ダーツの矢を投げるような投げ方をしたり、
自分がどちらの手がボールを投げる利き手なのかが
分からなかったり定まっていない子もいました。
今の子ども達も走ったり跳んだりすることは普段から行っていても、
物を投げるという運動の経験が圧倒的に少なくなっているように思います。
園ではドッヂボールなどの大きなボールを投げることはあります。
しかしその投げ方も横投げのようにひじを曲げずに投げる子がほとんどです。
どうしても大きなボールを力のない子どもが投げると
そんな投げ方になってしまうのは仕方がありません。
なので、戸外遊びの時に使えるようにカラーボールのような
当たっても危なくないボールを子ども達に与えることで、
小さくて軽いものをひじを曲げて上から投げる
ことを経験させてあげたいと思います。
近日中にも園庭のおもちゃとして小さなボールを登場させてみます。
ちなみによく
「親が運動が苦手だから子どもも運動ができない」
言う方がいますが、
運動神経というのは先天性の物ではなく後天性の物で、
いかにたくさん身体を動かしたか、
どれだけいろんな体の動かし方を経験したかによって
養われるものだそうです。
なので、運動が苦手はお父さん、お母さん安心してくださいね。
それからご家庭でもお休みの日などにお子さんと
一緒に体を動かして遊んであげてください。
そしてキャッチボールなどをしてみてください。
お子さんの投げ方にびっくりするかもしれませんよ。