まだまだ寒い風が吹いていますが、暦の上では明日からが春。
立春の前日である今日は節分です。
節分と言えば豆まきですが、
最近節分に新しい習慣が加わりました。
それは何かというと、恵方巻きです。
豆まきは昔から親しまれてきた季節の行事ですが、
ここ最近、恵方巻きを恵方を向いて無言で食べきる
という習慣がこの辺りにも広まってきています。
恵方巻きを食べるのにはいろいろな説があり、
以前聞いた説で面白いなと思ったのは
黒くて太い恵方巻きを鬼の金棒に見立て、
それを無言でむしゃむしゃ食べることで、
その様子を見た鬼に
「固い金棒を何食わぬ顔でガシガシ食べている
そんなお強い人にはかないません。」赤鬼談
「この家に入ったら返り討ちに合いそうなので、
ちょっとやめておきましょうか」青鬼談
と思わせるために太巻きを食べる。
なんて面白いものもあります。
いろんな説がありますが、
面白いので、今日のお給食でやってみました。
今日の献立は助六寿司。
その助六寿司の太巻きを
少し細くして中巻きくらいの太さにしてもらい、
その代わり長さをいつもの3倍くらいにしてもらいました。
その太巻きもどきを今年の恵方である“北北西”をむいて
みんなで無言で食べてみました。
お給食は楽しく食べなくてはなりません。
なので、普段は「いただきます!」のあいさつの後は
子ども達の笑い声や話し声、音楽などを流す先生もいて
お給食の時間は決して静かではありません。
それが今日に限っては、みんな黙々と恵方を向いて
“金棒”をガシガシ食べていました。
後ろを向いてお行事のあまり良くない食べ方をしている子もいますが、
今日はご愛嬌ということで…
食べ終わるとまたいつものにぎやかな風景に戻りましたが、
お給食の時間があんなに静かになるなんて
とっても不思議な光景でした。
悪い邪鬼を今年一年寄せ付けないよう、
子ども達の作った鬼のお面と豆入れを使って
「鬼は外!」「福は内!」
ご家庭でも豆まきを楽しんでくださいね。