今日は久しぶりに園庭で遊ぶことができました。
毎年きそがわ幼稚園では、運動会が終わったこの頃
園庭に新しい遊具が増えます。
それは「ブランコ」です。
年中さんや年長さんは、ブランコ遊びのルールや
遊び方を分かっていますが、
年少さんは初めてで決まりなどが分かりません。
その為、最初だけは先生がどうやって遊ぶのか、
どんなルールがあるのか、また、なぜそのルールが必要なのかを
子ども達に伝えながら一緒に遊びました。
まず、きそがわ幼稚園のブランコでのルールは
ブランコの周りは一方通行です。
こうすることで、ブランコにぶつかりにくくなり、
また順番が守りやすくなります。
それからブランコを降りて次の子に渡すときは、
ブランコをしっかり止めてから交代するというのもあります。
最後に、交代してほしいときのかけ言葉
「10数えたら、替わって、1、2、3…9、10! 替わって!」
があります。
このかけ言葉があるおかげで、
全部で4台しかないブランコをみんなが順番に
使えるようにしています。
子ども達がこのルールを全部守れば絶対に安全
と言いたいところですが、
ブランコは年長さんが漕げばスピードも高さも出ます。
また、ボール遊びをしている子が転がったボールを追いかけて
ブランコの軌道に入ってしまうかもしれません。
鬼ごっこで逃げ回っているときに
ブランコの前を走り抜けてしまうかもしれません。
ですので、ブランコが出ているときは
必ず教師が一人以上ブランコの所に付いているという
ルールが私たち教職員の中にはあります。
安全を確保した中で、子ども達には
安全に思い切りブランコ遊びができるようになります。
ちなみにこの「10数えたら~」のかけ言葉ですが、
私が言うのもなんですが、とてもよく考えてあるかけ言葉なんです。
子どもでも大人でも、何か自分か使っているものを
「貸して」「替わって」って言われると
「ちょっと待って」ってなりますよね。
しかし、その時に1から10までカウントしてもらうと、
案外その間に気持ちの踏ん切りというか、
あきらめというか、貸したり交代する為の心の準備ができます。
また、借りる方も10数えることで
“待つ”ということも自然とできるようになります。
また、もう一つ重要な点があり、
それは「10かぞえたら かわって」の節回しです。
最初にこの言葉を言うことで
自然と1から10まで数えるスピードが
ほどほどになります。
このほどほどの時間が貸す方も借りる方も
両方が心の準備をするほどほどの時間を作り出してくれます。
ご家庭でもお子さんに何かを替わって(貸して)ほしいときなどに
「10数えたら、替わって!1、2、3…」って
言ってみると、案外素直に替わってくれるかもしれませんよ。