宗正美子 原案
いもとようこ 文・絵
岩崎書店
皆さんは、お子さんをどれくらい抱っこしていますか?
ここでいう抱っことは、泣いてじたばたしている子を
その場から引き剥がすための、いわば“強制抱っこ”や、
歩くのが疲れて座り込んだ子を
抱きかかえる移動の為の抱っこではなく、
ただただわが子をぎゅーっと抱きしめる“愛情抱っこ”です。
やぎのめえこ先生が子ども達に宿題を出します。
「今日の宿題は“だっこ”です」
「お家の人にだっこしてもらってください」
子ども達は恥ずかしさもあり、「やだ~!」
そんな中、もぐらの もぐくん は急いで家に帰り、
“宿題”に取り掛かろうとするのですが、
お母さんは下の子のお世話やお料理で忙しそう…
なかなか“宿題”を言い出せません。
さて、もぐくんは無事“宿題”をしてもらえるでしょうか。
いもとようこさんの 柔らかい切の絵と、暖かい色使いの
優しい絵本です。
とても有名な絵本ですので、すでにご存じの方も多いと思いますが、
お子さんとのスキンシップを通して
心も身体も一緒に暖まるのにぴったりの絵本ですので、
寒くなるこの季節にこの絵本を選びました。
幼稚園に入園するまでは我が子をたくさん抱っこしていた方も
入園して少しずつ成長してくると
抱っこの回数や頻度が減ってきている方はいませんか?
ましてや小学生にもなるとその回数は一気に
減ってしまう方も多いと思います。
しかし、子どもにとって、親からの愛情いっぱいの抱っこは
何物にも代えがたい幸せの時間です。
我が子が小学生になって
「もうお母さんやめてよ」って拒絶されても
しつこく抱っこしても大丈夫です!
口では拒否していても心の中では
嬉しいはずですからね。
私も皆さんに冬休み中の宿題として、
お子さんをたくさん抱っこすることを出したいと思います。
宿題を忘れないようしっかり抱っこしてあげてくださいね。