鬼はこわい
本日、一足早く幼稚園で豆まきをしました。
子ども達は自分たちで作った鬼のお面を被り、
豆入れを首から下げて
「鬼は外―!福は内―!」と
ある時点までは元気に楽しく行いました。
このある時点とは、「鬼」が教室に入って来た時です。
にこやかな空気が一変、一気に子ども達に緊張が走ります。
鬼が入ってきた途端、
ある子は「キャー!」と先生の後ろに隠れ、
またある子は固まって動けなくなってしまい、
勇気ある子は「鬼は外!鬼は外!鬼は外―!」
と何かの敵のように豆を投げ続けます。
(「福は内」を忘れていますけど…)
実は子ども達を恐怖のどん底まで追いやったこの鬼は
佐藤先生が扮しておりました。
もちろんこの鬼は子ども達を取って食うわけではありませんが、
やはり「鬼」は子ども達にとって怖い存在なんですね。
この鬼さん、ひとしきり子ども達から豆を投げつけられたり、
悲鳴をあげられたのち、すごすごと退散します。
子ども達は「やったー!鬼やっつけた!」
このようにして子ども達の心に残った豆まきが終わりました。
ちなみに最近の絵本などでは鬼はだいぶコミカルに
描かれるようになりました。
昔話しでは鬼は悪の化身、鬼=恐怖の対象のように描かれていました。
しかし、桃太郎には退治され、一寸法師には針でつつかれ、
和尚さんには餅の中に入れられ食べられたり(鬼婆)と、
最後には「ごめんなさい、もう悪さしません」と
許しを請います。
結局のところ、鬼の勝率はあまりというか全くよくはありません。
まあ、日ごろの悪行のせいで鬼は悪くて怖い奴という
イメージが付いているのでしょうね。
こんな連敗続きのくせに悪いイメージしかない鬼にたいして
憐憫の情を覚えます。
そこで鬼さんを少しでもイメージアップさせる為
先日ご紹介した「泣いた赤鬼」のような
怖くない鬼の登場する絵本を今後ご紹介できればと
思っていますので、楽しみにしていてください。