さく もり まさよ
え ナカライ カオル
文芸社
みなさんはお子さんを毎日叱ってしまいますか?
ほとんどのお母さんは我が子に対して
ついつい大きな声で叱ってしまいますよね。
幼稚園児のお子さんを持つお母さんは
「早く起きなさいよ。」
「お野菜も食べなさいよ。」
「遊んだおもちゃはちゃんとお片付けしなさいよ。」
などと、まだまだマイルドな叱りですが、
小学生のお子さんのお母さんともなれば、
「まだ寝てるの!早く起きなさい!」
「はやく宿題終わらせなさい!」
「もうゲームはやめなさい!」
最終的には地の底から響き渡るような低い声で、
「いいかげんにしなさい!」
では、なぜ親(特に母親)は我が子に
ガミガミ叱ってしまうのでしょうか?
それは我が子が幼稚園や学校で困らないよう、
将来、この子がつらい思いをしないようにと思う
母の愛情そのものなんです。
この絵本を初めて読んだときの私の感想は、
我が家と一緒!
この絵本は、親の子に対しての叱りには
親の愛情がいっぱい詰まっていることや、
我が子を心配する思いを代弁してくれています。
母が一人で読むと、自分の気持ちや思いを再確認できます。
その後、お子さんと一緒に読んでみると、
母親の思いを我が子に伝えることができます。
とても素敵な絵本ですので、ぜひ一度読んでみてください。
作者の もり まさよさんの次回作がとっても楽しみです。
ちなみに、私もよく親に言われた記憶がある、
「早くしなさい!」「ちゃんとしなさい!」「いい加減にしなさい!」
という叱りの三大フレーズを今でもよく我が家でも耳にします。
“早くしなさい”はまだ分かるとしても、
“ちゃんとしなさい”、“いい加減にしなさい”は
「ちゃんとってなに?」
「いい加減ってどのくらい?」
“結局どうすればいいの?”って
子どもだった私が疑問に思った言葉ですが、
親になった今、ついつい言ってしまうんですよね…