先日、インターネット上である育児日記のような
漫画の記事に目が留まりました。
そこには、あるお子さん(ゆのちゃん)を園まで迎えに行った帰りの
車の中の親子の会話です。
「○○くんはいつも悪いことして、先生に怒られてるんだよ」と
ゆのちゃんはお母さんに話します。
皆さんは我が子からこんなことを聞かされたら
どんな言葉を返しますか?
「○○くんは悪い子なんだね」
「○○くんと遊ぶと危ないから、遊んじゃダメだよ。」
「あなたは○○くんと一緒になって悪いことして、先生に怒られてない?」
しかし、このお母さんはゆのちゃんに対して
「そっか、○○くんはまだ練習中なんだね」と話します。
そしてその子の悪い面だけではなく
良い面にも目を向けてほしく
「○○くんは悪い事ばっかりかな?」と続けて話します。
すると、ゆのちゃんは
「いいところもあるよ」
「いいところを見つけて知ってるなんてすごいね」とお母さん。
「朝のご挨拶が元気なところとか」と○○くんの素敵な面を話し始めます。
「ゆのはいいところがよく見える目でママ嬉しいな」と褒めます。
子ども達も、親の私たちも、
先生に注意された子 = 悪い子
とマイナスイメージでとらえがちです。
しかし、叱られている時は成長していく過程の大切な練習期間ととらえることで、
ポジティブなイメージに一気に変わります。
「まだ練習中なんだね。」と即座に返すことのできる
このお母さんの懐の深さに感心しました。
こんな素敵な会話が親子で出来るなんてすごいですね。
我が子が親に対して訴えることをついつい鵜呑みにして、
我が子からの情報のみでその対象を非難してしまいがちです。
決して、我が子の話を疑って聞けというわけではなく、
まだまだ幼い我が子に、大人として親として
相手の悪い面のみに目を向けさすのではなく、
違う角度(今回の場合は○○くんの良い面)からその対象を見ることを
伝えることはとても大切です。
これこそが子育てであり、子どもの心を育むことだと私は思います。
子ども達も、私たち親もまた日々、心の「練習中」なんですね。