先週の土曜日、園はお休みでしたが
先生たちは研修会に参加してきました。
その中で講師の先生が「子どもは模倣の天才」と
お話されていました。
親や先生が楽しそうに何かをやっていると、
子どもは言われなくても見よう見まねでやってくれます。
子ども達は楽しいことに日々とっても飢えています。
大人は子ども達の好奇心や楽しさへの無限の貪欲さを
上手く利用すれば、保育も家庭ももっともっと楽しくなる。
逆にこれはこうやって、ここをこうしてと
全て教えてしまっては、子ども達は自ら考えることを停止してしまい、
結局やらされているだけで、ちっとも面白くない遊びになってしまいます。
どれだけ大人(先生)が楽しんで、子どもを引き込めるかで、
楽しい時間になるかつまらない時間になるかが変わってくる。
そんな内容の研修でした。
また、講師の先生と研修終了後にお話しする機会をいただき、
その中で今の親や先生はどうしても“ちゃんとさせたがる”だから
子どもが縮こまってしまうんだと、お叱りを受けました。
子どもが靴を自分で履いた時に、左右が違っていると
大人は「右と左が違うよ」と言ってしまいます。
子どもにとっては、一生懸命頑張って履いたことに
ダメ出しされるとどうしてもがっかりします。
右左が違うことを注意するのではなく、
まずは自分で履けたこと、頑張ったことを
認め褒めるべきだと。
実際、左右が違っても歩けないわけではないし、
何か違和感があるのであれば、子ども自身が気付き
いつかは自ら履き替えるようになるもんだと。
ふと自分の今までの人生を振り返ってみて、
今、子どもに注意していることを
私自身が完璧にできていたか?
最初から“ちゃんと”できていたか?
そんなに完全無欠な人間だっただろうか?
答えは当然NOです。
「ちゃんとやりなさい!」
「しっかり最後までやるの!」
「なんでできないの!」
そんな頭ごなしに押さえつけすぎると
子どもは大人や周りの顔色をうかがいなら過ごす子になってしまい、
子どもの特権であるのびのびと自由に自分を表現する
子供らしさまで奪い取ってしまいます。
今回の研修はいろいろなことを見直すよいきっかけになりました。
皆さんも、子どもに対してこれからは“ちゃんと”という言葉の代わりに
“まぁ、いいか”って言葉を使ってみてはどうですか?