
エリサ・クレヴェ 作絵
江國 香織 訳
金の星社
おひさまが隠れてしまい暗く寒い町、元気をなくす動物たち、
暖かいおひさまが再び顔を出してくれるよう願いを込めて
パン屋さんがおひさまの味のする金色のおひさまパンを作り始めます。
とても温かい色がたくさん詰まった素敵な絵本です。
「ぐりとぐら」のカステラ、「からすのぱんやさん」のパン、
「ちびくろさんぼ」のバターとホットケーキ、
「ハイジ」の白パン、「おばけのてんぷら」のてんぷら、
「サラダでげんき」のサラダなどなど、
食べ物が登場する絵本はたくさんあります。
私が母に読んでもらった絵本でいまだに印象に残っている
“おいしそうな絵本(おいしそうな食べ物が出てくる絵本)”は、
ふかふか柔らかそうで、焼きあがるとバターのにおいが
漂ってきそうなパンやカステラ、ホットケーキが
登場する絵本ばかりのような気がします。
絵本なんですが、味やにおいまで感じてしまうのは
私がただ食いしん坊だったからかもしれませんが、
“おいしい絵本”はいまだに好きなジャンルです。
今回ご紹介した絵本は、そんなパンを
実際に作ることができるレシピまで
付いているとても面白い絵本です。
お休みの日にでもお子さんと一緒にパンを
焼いてみてはいかがですか。
ちなみに、何度かこのレシピ通りに挑戦した結果、
レシピには小麦粉としか書いてありませんが、
強力粉を使った方がおいしく作れるようです。
また、インターネットで検索するとたくさん
おひさまパンのレシピが見つかりますので、
絵本と合わせて作ってみるのもいいかもしれませんよ。
なお、出来上がりは直径30センチ近い
巨大なおひさまパンが焼きあがり、
食べきるまで朝食が何日か連続してパンになりますが、
成形する時や、焼きあがった時の我が子の
とても幸せそうな顔が見れますので、
是非チャレンジしてみてください。


作・絵 西平あかね
福音館書店
季節外れですが、おばけの絵本をご紹介します。
実はおばけの絵本は昔から案外たくさんあります。
有名なところでは、 せな けいこ さんの「ねないこ だれだ」に始まり、
「おばけのバーバパパ」や
「おばけのアイスクリームやさん」など、
ちょっとこわいものから、かわいらしいものまで
沢山あります。
今回ご紹介するのは面白いおばけの絵本です。
おばけの出る時間は当然“夜”。
では、おばけたちはその“夜”どんなことをしているの?
おばけには家族がいるの?
どんなものを食べているの?
子ども達は学校へ行ってるの?
この絵本を見ればおばけ家族の一日の様子が
よくわかり、
案外、私たち人間と昼と夜が逆なだけで
同じような生活を送っているのが分かります。
先日の「もぐらバス」に続き、
今回この絵本をご紹介した理由の一つに
子ども達に絵本を通していろんなことを
想像してほしいとの思いから季節はずれですが選びました。
年少さんもこの時期になってくれば
お話の内容もだいぶ理解できるようになり、
この絵本の本当の面白さが分かるようになると思います。
例えば主人公の“さくぴー”と“たろぽう”が
夕飯(朝ごはん?)の時に食べる変わった食べ物が
どんな味なの?くもの巣なんて食べられるの?
すでに第5弾まで出ている
「さくぴーとたろぽうのおはなし」シリーズの
第一作目「おばけかぞくのいちにち」
お子さんと想像力をフルに使って
この絵本を楽しんでみてください。


原案 佐藤 雅彦
文・絵 うちの ますみ
偕成社
もぐらバスが走っているのは私たちの足元、
地面の下なんです。
もぐらの建設会社が掘った穴の中を今日も
もぐらバスは走っています。
もぐらバスの運賃は1円、老人・子どもは無料、
カエルさんは水をよくふき取ってから乗ってください。
こんなご案内から始まるこのお話し。
バス停も「道路の真ん中」、「犬のいる家2丁目」、
「誰かさんちの3丁目」など、
とっても面白い設定になっています。
そんな地面の下の住民の大切な移動手段である
もぐらバスも止まってしまうことがあります。
その原因というのが…
色んな面白い名前や設定があり、それらを一つずつ見ていくと
想像を掻き立てられます。
秋の夜長にお子さんと一緒に想像を膨らませて
見るのも楽しい絵本です。
この絵本はとてもテンポよくお話が進んでいきます。
実は、この絵本の作者の佐藤雅彦さん と うちの ますみさんは
大人から子供まで楽しめるテレビ番組「ピタゴラスイッチ」の
製作者の方々がなんです。
それを分かってからこの本を見直してみると、
出てくる登場人(動?)物がどことなく
ピタやゴラやスーに見えてきます。
